迷子の建築学生ブログ

たとえ道に迷ってもそれでいい

仕事を通して

数か月ぶりの更新だ。

最近は、自分の言葉で文字を書く習慣も減って、めっきり享受する側に回ってしまっている。そんな状況に漠然とした不安を募らせながらも、何もすることなく時間だけが経ってしまった。

そんな状況下で何故唐突にこうしてブログを綴ろうと思ったかというと、ヘッドホンを忘れたからである。それでは通勤時間の楽しみであったアニメ鑑賞が出来ず、残る択は読書のみ。しかし今日は新しいことを一気に詰め込みすぎて、文字が右から左へと流れてしまうために、断念せざるを得なかった。そんなこんなでブログを綴っているわけだ。

 

 

今回の内容は仕事について。

 

去年の春から、ある設計事務所に通い詰めている。そこはスタッフが今現在ではおらず、所員はボス1人だ。とある縁からバイト(僕はバイトというと軽々しい印象がするので、長期インターンと自称している)をすることになり、今の今まで働き尽くしている。

事務所に来る他の人は全員知り合いだ。なんならほとんどが僕が呼んだからである。同級生から後輩まで、全員元からの知り合いだ。皆はおよそ週1から2で通っており、ぷつりと来なくなるやつもいた。そこで僕だけが最近では週5で通っている。平日の5連勤で事務所が週にやってる最大日数だ。

ここまでくると、所員もいないことから、僕はもはやスタッフと化している。自分で言うのも何だが、バイトレベルを越えたあらゆる業務をやってきた。実のところ、スタッフに求められている業務がなんなのかは知らないが。

今日、さらに新天地として詳細図面の作成を任された。といってもほとんどがボスが考え、僕が図面として手直ししたり、必要となる情報を集めたりしているというだけであるが。しかし、これがまた難しい。情報を集めるためには、まずどのような情報が必要と理解した上で、ネットや本の情報の海から探し出さなくてはならない。このただただ調べるということは、とてつもない労力を要する。まったく、言われてやってるレベルでここまで過酷ならば、自主的に思考してやらねばならない場合、一体どれほどの労力を要するのだろうか。考えるだけども恐ろしくなった。

 

5連勤を何回かこなしてみて、やはり仕事には相当の体力が必要であると感じた。そこにかける情熱が続かなければやってられないだろう。建築はメンタルが大事とボスご話していたことがあったが、まさに精神力が問われると身で感じた。

自分は割りと苦しいことでも好きならば延々と続けられる人間であるため、この手の長距離のレースは得意だと自負している。

しかし、それとは裏腹に不安も感じている節もある。それはこのままずっと事務所に通い詰めることがいいのかという不安だ。冷静に考えれば、こんな貴重な経験が出来る場を逃す理由はない。しかし将来に対する不安というものは消えることはないのだ。

 

不安に感じている理由は現状の自分に対する憤りであると思っている。自分は特段にコミュニケーション能力があるわけでも、柔軟な思考からくり出される突飛なアイデアをもっている人間ではない。地に足ついたまではいかないとしても、思考は客観的な理論の方が先行している。そして何よりも圧倒的な経験不足。建築やら人やら、何となく自分は自分の層の薄さを感じている。。。まったく、我ながら卑屈なことばかり口走ってしまう笑

振り返ってみて、漠然と駆られた不安は生きていく上で当然のものだ。アイデアだの経験不足だの考えてみれば時間が解決してくれることも多く、純粋に僕は己の未熟さに弱気になっているだけなのだろう。

 

仕事を続けてみて、改めて変えていかなくてはならないことと、続けていく根気を持つことの重要性を感じている。今日感じた不安は数年後においては些細なものとして見ているかもしれない。だからこそここに記しておく。